自閉症の方の生きがいを大切にし、やりがいがある活動を考えて実践している生活介護事業所「なごみ工房」(豊後大野市)から、アート活動に取り組むお2人に出展いただきました。人との交流が大好きな2人の絵には、自分や家族、施設職員、芸能人やキャラクターなど、様々な登場人物が描かれています。それぞれの心の世界をぜひ感じてみてください。
出展作家:伊藤瑞穂、岩川日向子
展示期間:令和4年7月2日(土)~8月31日(水)
展示協力:ライフサポートセンター なごみ園 (社会福祉法人 萌葱の郷)
伊藤瑞穂「お母さん」
伊藤瑞穂(いとう みずほ)
笑顔が素敵な彼女は芸能人や可愛いものが大好きで、思い出の場所やお気に入りの人物・ものをモチーフに描きます。クレパス、マーカーと色を塗り重ねる彼女独自の描き方には、可愛さと力強さを感じます。特徴を捉えたモチーフに画用紙いっぱいに広がる独創的でポップな背景。衰えることのない彼女の制作意欲はひとつひとつの作品に如実に表れ、彼女の「好きなもの」を表現しています。
伊藤さんの制作の様子(動画):https://youtu.be/OdFjj4RR2fc
岩川日向子 「ひなワールド」
岩川日向子(いわかわ ひなこ)
なごみ工房のムードメーカー。彼女の周囲は常に笑いが絶えません。
そんな彼女が生み出すのは、にかっと笑う自画像にどこかで見たことのあるキャラクターたち。一筆書きに近い勢いで手を動かし、彼女と関わりのあるひと・もの・ことばを描いていきます。一定のリズムで次々に描き上げていく様は見ていて気持ちが良いほどです。色づかいや内容は様々で、完成された作品には愉快で魅力的な世界が広がっています。
岩川さんの制作の様子(動画):https://youtu.be/7Mo3mIveOx8
gallery MAPOについて
つくりたいから、つくる。描きたいものを、描く。
『gallery MAPO』は、自らの思いを自由に表現した作品を紹介するコーナーです。
こうした表現は「アールブリュット(生の芸術)」や「アウトサイダーアート」などと呼ばれています。
「MAPO」とは「magic pocket」……「魔法のポケット」という意味を込めました。
小さなポケットから魔法のように生み出される不思議な作品たちをイメージしています。
大分県内で活躍するアーティストの「生」の表現を、ゆっくりとお楽しみください。