豊後大野市の「めぶき園」で創作活動をしている秦亮太朗さんの手描き地図をご紹介します。
地図と演歌が大好きな秦さんは、日々サインペンを用いて、自分の生まれ育った大分市内の地図を描いています。鉄道の路線やサッカースタジアム、トンネルなど、その日の気分によっていろいろなものを描き込んでいます。完成したら、今まで描いた地図の上に重ねて貼り付け、マップを更新していきます。
地層の様に積み重なった秦さんの心の地図。楽しく引かれたペンの線をたどると、面白い発見があるかもしれません。
出展作家:秦 亮太朗(しんりょうたろう)
展示期間:令和5年12月26日(火)~令和6年2月28日(水)
秦 亮太朗 しんりょうたろう
1986年大分市生まれ。社会福祉法人萌葱の郷 めぶき園に入所。
サインペンで大分市の地図を描く。大分駅を起点とする鉄道路線、スタジアム、トンネルを描くのが基本スタイルで、気分によって様々なものを描き込んでいく。創作意欲はアトリエのみにとどまらない。
演歌が好きで、夜は自室で石川さゆりを聴きながらペンを走らせている。施設職員が日々作品を発信しているインスタグラムをきっかけに、フランスや、東京のアニエスベーギャラリーでも作品が展示された。
最近はアルミホイルでカラオケマイクを作るのにハマっており、共同アトリエの一画は秦さん手作りのマイクが山積みになっている。
秦さんのアトリエ
アトリエMOE:https://ateliermoe2021.myportfolio.com/
gallery MAPOについて
つくりたいから、つくる。描きたいものを、描く。
『gallery MAPO』は、自らの思いを自由に表現した作品を紹介するコーナーです。
こうした表現は「アールブリュット(生の芸術)」や「アウトサイダーアート」などと呼ばれています。
「MAPO」とは「magic pocket」……「魔法のポケット」という意味を込めました。
小さなポケットから魔法のように生み出される不思議な作品たちをイメージしています。
大分県内で活躍するアーティストの「生」の表現を、ゆっくりとお楽しみください。