細かく刻んだダンボールを、台紙に一つひとつ丁寧に貼り重ねて生まれるモザイク状の作品は、作家の佐藤省吾さんが電車に乗ることが好きだったことや家族と過ごした日常の体験が織り込まれているかのように、言葉ではなく“かたち”によって静かに語っています。
作品は空間に応じて自在に形を変える可変型で、数メートルに及ぶ大規模な展示から、小さな壁面を彩る構成まで幅広く展開が可能です。2018年に開催された木製のジョイントを用いて複数の作品をつなげるワークショップ「省吾連(しょうごれん)」では、作品が持つ拡張性とコミュニケーションの可能性が証明されました。
佐藤さんの作品はあらゆる空間に自在に寄り添いながら独自の世界を展開し続けます。



出展作家紹介:佐藤省吾(さとう しょうご)
1972年大分県生まれ。
社会福祉法人萌葱の郷 めぶき園アート課に所属する佐藤省吾さんは、静かな集中力でダンボールを一片ずつ重ね、呼吸するように作品を生み出しています。
モザイク状の画面には、電車好きだった日々や、家族との生活の記憶が静かに息づいているようです。


アトリエMOE(社会福祉法人萌葱の郷)制作動画

gallery MAPOについて
つくりたいから、つくる。描きたいものを、描く。
『gallery MAPO』は、自らの思いを自由に表現した作品を紹介する、大分県立美術館2階にあるコーナーです。
こうした表現は「アールブリュット(生の芸術)」や「アウトサイダーアート」などと呼ばれています。
「MAPO」とは「magic pocket」……「魔法のポケット」という意味を込めました。
小さなポケットから魔法のように生み出される不思議な作品たちをイメージしています。
大分県内で活躍するアーティストの「生」の表現を、ゆっくりとお楽しみください。